2010年3月19日金曜日

スイス中銀のダンシン理事の発言が、昨夜伝わってきました。

「拡張的な(緩和的な?)金融政策は、永久に維持できない。企業や消費者は、借入コストの上昇や市場で自由に決まる為替レートに備えるべき。」

これは、金融政策の出口戦略を意識させるものですが、さらに介入政策の変更を示唆するものと考えられます。結果として、ユーロ/スイスが売られたわけですが、これまでの状況の変化を考えるとこのような反応で終わるのかとも考えます。

これまで、ドル/スイスあるいはユーロ/スイスで市場介入を繰り返してきたのですが、最初の頃はそれなりの反応もありましたが、徐々に効力は消えてきた印象が強かったといえます。
介入の金額にもよりますが、逆に言えばそれだけスイス買いの圧力の存在を意識します。

これまで、いわゆる「守秘義務」の権化のような特別な存在としてスイスの金融機関の印象がありましたが、犯罪の捜査の一環としての公開要求などがあり、外堀が埋められてきた経緯がありました。それが昨年の後半ごろからスイス買いが強まってきて、ついに当局をして介入への終結宣言に近いものが昨夜、発せられたといえます。

市場のテーマは「ソブリン問題」ですので、財政状態や経済の基礎的な条件が良い国が投資対象として選択される傾向があります。この点から通貨の2極化傾向も出てきたといえます。勝組はオーストラリアやカナダでしょうか。負け組はユーロやポンドになります。円も負け組にと考える海外勢は多いのですが、実需の壁に何度も撥ね返されてきました(つまり円高傾向)。
スイスも避難通貨として選択されている印象があります。特にユーロ圏からの流入が増えているのではないかと推察しています。

ユーロが今後、どのような経路をたどるかは未知数ですが、一部で言われているような崩壊までとは思いませんが、それに近い動きが継続するなら、ユーロ/スイスの流れもこれを追いかけることになりそうです。
今後のユーロ/スイスの動きは、注意して観ていきましょう。

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