2009年11月10日火曜日

何やら官僚の作文のタイトルですが、少し頭の中を整理してみましょう。

10月の最後の2週間は、エマージング(新興国)市場の調整が進行しました。
多分(私の推測)、ファンドなどの年度末を意識した手仕舞いが先行したのでしょう。背景としては、米国のFRBによる出口政策への始まりがリスクとなったことが挙げられます。9月も市場でうわさになりましたが、FRBの理事でタカ派(利上げ、引き締め論者)と目される人も少数ですがいるために、年内の利上げを唱える人も出てきたと記憶しています。
この過程で、エマージング市場はもちろん主要国の株価も調整されて売られました。
為替においても、これまでのドル売りが逆流してドル買いに転じたのがその期間でした。
こうした流れが、先週の一連の政策決定会合(FRB、ECB、MPC)及びG20でもこれまでの金融(超)緩和政策と量的緩和政策を継続する事が確認されたことにより、再びリスク志向が高まり現在に至っているといえます。
また、先週末の米国雇用統計もFRBが依然として現行政策を遂行する必要を市場に確認されたと言えます。

「株高ドル安」傾向は、年末まで続くと見ています。

この結果、米国株式はダウ指数で今年に入ってからの最高値を更新しました。
資金余剰は、バブルを生みやすい環境でありますので、これまでと同じ様にガス抜きをしながらの危うい政策運営になる事は論を待ちません。
ただし、各国政府の本音は「ある程度のミニ・バブルは必要」と考えていても不思議ではないと思います。
実体経済の低成長が、株式市場などのミニ・バブルによって刺激される好循環を期待すると言う意味で。
中国の不動産バブルは不気味ですが、今のところは必要悪かもしれません。今後も中国市場には注意したいと思います。

ドル/円もこの流れの中で上下動を繰り返しています。特に先週末からの円高(?)の動きは、これまでと違った印象を覚えます。昨日の動きは「ドル安円安」気味でしたが、金曜日(雇用統計後)はドル/円がリードする形での「ドル安」だったと考えます。
大きなポジションの変更があったのかもしれません(ドル/円のロングからショートへ)。

今、私が期待しているのは、日本の機関投資家(生保など)の円ヘッジ(円を買って海外投資をヘッジしたもの)ポジションが、ヘッジ外しに動く事です。それと未だ市場に残るまとまった円ロングの切りでしょうか。
逆に輸出などは、10月の1、2週に相当額の予約を入れた形跡がありましたので、少なくとも90円割れの水準では動いてこないと考えています。
11月は米国債の償還、利払いが集中する月でもあります。この辺りが11/15前後にどのていど出てくるかも注目です。
2月や8月ほどではないと思いますが、どうでしょうか。

以上



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