2008年12月3日水曜日

人民元が後戻りを始めた。

2005年7月に人民元の切り上げと通貨バスケット制に踏み込んだ中国は、ここに来てこれまでの通貨政策を変更せざるをえなくなったようだ。
人民元は3年以上にわたり高くなってきたが、先月の下旬頃より徐々に弱くなってきた。

これは、急速な中国経済の悪化(多くは世界経済の減速による)が大型の景気対策(2年間で57兆円)、劇的な利下げ、輸出企業への税金還付などの施策を取らせた事が背景です。
これらの施策に加えて、人民元の切り下げ(?)ということに踏み込まざるをえないほど、現状の中国経済は悪いといえます。
市場のコンセンサスは、ピークから5~10%の下落もありうるとの見方です。

柔軟な通貨制度を採用した中国ですから、あえて「切り下げ」ともいえず、むしろ経済の現状を反映した人民元安といえます。
中国の行方は、日本経済にも大きく影響を与えますので、今後も注目したと思います。

日本の話題です。
今月の15日に発表される日銀短観は、大きく前回から変化したものになりそうです。もちろん悪くなる方向です。
DI指数の2桁下落、大企業の設備投資計画のマイナス転落、経常利益の3割減などが見込まれています。

これに対して日銀は、後追い、小出し政策と過去に見られたような行動パターンで対処しています。
結局は、より大幅な金融緩和策を取らざるをえなくなることは容易に想像できます。
ゼロ金利政策はもとより、民間債務や株式の買い入れといった、非伝統的な政策手法をとることになるのでしょうか。
今回、発表された金融機関からのCP(BBB格も)買い入れも、一部では日銀による直接買い入れの要望もあったそうです。米国のFRBがなりふり構わずに直接買い入れを増やしている状況を見ると、果たして日本はどうなるのか心配になります。
政府もそうですが、当局は日本及び世界の経済状況の把握が出来ているのかどうか。そのあたりの理解度の違いが政策に現れていると考えるのはわたしだけでしょうか・・・

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