2008年12月3日水曜日

先週の11/25に発表されたFRBの新たなプログラムについて簡単に説明します。
このプログラム(2つありました)は、1)個人向けの信用収縮を和らげ、2)ローン金利を押し下げるのが目的でした。

市場の反応はポジティブで、徐々に下支え効果を発揮しているとのレポートもあります。

この新しいプログラムの1つは、ターム物資産担保証券(ABS)ローン・ファシリティ(TALF)。財務省が資金の一部を拠出する点では、コマーシャルペーパー・ファンディング・ファシリティ(米国内のCP発行体から事実上CPを直接買い上げる制度)に似ています。
このTALFプログラムは、自動車ローン、カードローン、教育ローンなどを裏付けとしたABS市場向けの融資制度になっています。
ABS市場は、約2兆ドルの規模ですが、純発行額はこの1年間でマイナスになっています。FRBは、TALFプログラムを通じて最近新たにローンを裏付けとするABSの保有者に対して最大2000億ドルを貸し出すことになります。

もう1つのプログラムは、エージェンシー/MBS買い入れ制度です。FRBは、政府系住宅金融公社(ファニメイやフレディマックなど)が保有する債権や住宅ローン担保証券(MBS)の買い取りに合計6000億ドルを充てるものです。これは1年間のMBSの純発行額が7000億ドル未満ですのでかなりの規模といえます。
このプログラムが発表されてからモーゲージ(住宅)金利は、すでに約0.5%低下しています。借り換え需要は増加傾向にあるといわれ、住宅市場に大きなインパクトを及ぼしつつあるといえます。

FRBによるこの2つのプログラムは、明らかに「照準を定めた」量的緩和といえます。照準とは、自動車ローンなどの消費関連であり、もう1つは住宅ローンです。

以上ですが、発表後の反響の大きさは株式市場の活況にも現れていました。
為替市場がそれほどでもなかったのは、FRBの資産の急膨張と質的な劣化懸念だったのかもしれません。
来年の何処かで起こるであろう次のリスク「ドルの下落」に対する市場の恐れが背景にあるのかもしれません。
市場とは厄介なものです!?

今日のブログへの書き込みが多いのは、市場が静かだと考えてください。
ポジションは変わりません!!

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