2008年2月8日金曜日

朝方、発表された日本の12月機械受注が予想より悪かったために、日経平均が乱高下しています。最近の日経平均は、乱高下は当たり前(?)の観もあり、驚くにはあたりませんが・・・

さて、表題の如く日本の経済指標なのですが、これまではあまり取り上げたことがありませんでした。今回、特に取り上げたのは理由があります。(後ほど・・)

12月機械受注はコア受注が前月比マイナス3.2%と予想マイナス0.9%より悪い数字でした。コア受注とは、船舶や電力などを除いた民需です。このマイナスは、2ヶ月連続の減少。
製造業(マイナス7.8%)も2ヶ月連続の減少。非製造業は3ヶ月振りに減少。携帯端末(携帯電話のことです)受注の減少が影響した模様。

1~3月期見通し

(1)正建築基準法の影響は住宅だけでなく工場・倉庫などの非住宅投資にも影響する可能性。
(2)小・零細企業向け融資の絞り込み(売り手市場/借りにくい状況)や貸出金利引き上げで、設備投資が圧迫される可能性。
(3)欧米のみならず中国でも流動性制約が設備投資の足枷になる可能性。

以上の3点が、リスクとして考えられることから、内閣府の見通し(前期比+3.5%、海外受注+17.9%)ほど、楽観できないと考えられます。
特に、好調な資本財輸出も米中の変調が本物になるとその影響は避けれないと思われます。

以上

このような分析レポートが金融機関のエコノミストから出てきます。私のところにも1社(米系投資銀行)から届きます。上述したものはその要約です。
普段、あまり日本の指標には注意しないのですが、今回は特に取り上げました。

上のリポートにもあるように、この先の日本の景気も大変心配される状況にあると考えても、言い過ぎではない空気を感じます。
米国も悪いが日本も大丈夫なのか、といった声はよく言われます。
私も同じように考えています。
「ドルも買えないけど、円も買えません」といったところです。
日米においては、景気・不景気とドル/円の関係で過去に面白い事例があります。
それは、「不景気になった国の通貨は強くなる」ことです。
このあたりは、世のエコノミストの意見と違うところです。エコノミストだけでなく、世間一般もこの常識に捉われます。
日本のバブルが崩壊して、日本が不景気になっていく過程での80円(79.75円!)の超円高。これは政治的な発言(米国から)も有りましたが、要は海外投資を全て手仕舞って円に戻したことが大きな要因でした。機関投資家や金融機関はそのポートフォリオを大幅に変更せざるを得ない懐具合だったのです。
それでは現在はどうでしょうか?
米国のリセッションは目前に迫っているような印象です。この場合に起こりうることは、矢張り過去と同じように海外投資を手仕舞って本国に戻す(リパトリエーション)ことが考えられます。現在起こっているユーロ売りやポンド売りなどは一部にこのような動きもあると想像します。円はどうでしょうか。私の知る限り、為替取引を通じた円の調達は意外と少なく、多くは円の借り入れで賄っているようです。これは0%金利あるいは現在の0.5%の金利水準がそうさせたものと考えます。
従って、もし日本の景気が悪くなってくると、今度は日本へのリパトリエーション、つまり円買いが起こる可能性が高まります。
ただ、私の推測では多くのオープン・ポジション(ヘッジしてないと言う意味)は、個人投資家の海外投資と思われますので、時価会計の必要のない個人が簡単に手仕舞うことも考えずらいところでもあります。

皆さん、ご存知のように現在、私はドル/円ショートを持っています。従って、上述したものもポジション・トークといってしまえばそれまでですが、少なくとも私はそう考えてポジションを持っているともいえます。
何度もいいますが、「こんな円を何で買えるのか?」と私も思います。ならば何ゆえにこんな円高水準にいつまでもいるのでしょうか?
答えは、そのうちでるでしょうが、それまでは(あるいはストップが付くまで)こんな屁理屈もいえるのかもしれません。

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